視線入力機器 EyeMotのセミナーに参加してきました。

視線入力機器とは

6月に行われたダイバーシティ計画イベントにもお越しいただいた講師をお招きしてのセミナーに

4日(祝・月)に参加してきました。OPENBASEでも以前こどもたちに体験の機会を設けたことがあります。実は、ダイバーシティ計画の主催であるアイコミュニケーション研究会にも所属しているため、いろいろとこちらでも活動しています。 ( 入会希望の方は ick.hachi@gmail.com まで!)

ダイバーシティ計画~夏にかけては、七夕や三社大祭に連れてあるいたりしたこともあり、オリヒメの出番が多かったICKの活動ですが、視線入力のブースもありました。

視線入力ってなにかというと、簡単にいうと「視線の動きをIT機器を使うことでキャッチして、文字を書いたり絵を書いたりする」ことができるようになる福祉工学の分野です。
現場の方がたの熱意で、どんどんアップデートされているようなので、視線でゲームができるようになるものです、とか文字がかけるものです、とか限定して言えない気がするのでそこは専門家にお任せします。
(今度、ICK代表にインタビューしてみたいと思っています)

詳細は、今回講師として来てくださった伊藤さんのブログを読むことで間違いのない情報が伝わると思います。こちら →  ポランの広場

 




いやいや不登校の団体でしょう、なぜに福祉工学?

とお思いでしょうか。

そこに関心がいくのにはいくつか理由があります。

1.自分自身が体を壊して動けない時期があったので、自由がきかないからだでいろいろなことをあきらめなくてもいい(かもしれない)ICT・IT技術の重要性を認識しているため

2. 不登校のICTの可能性について知りたいため

3.特別支援の個別対応の体制に学校教育の希望を感じて、もうすこし知りたいと思ったため

真面目な固い文章にしてしまいましたが、ぼんやりとこんな感じで、他のICK(アイコミュニケーション研究会)のメンバーに比べると専門でもなんでもないのに関わっています。

ICT・IT技術が希望となる

学校行こうと思えば(体力的には)行けるし、塾や習い事にも行ける。
その時点での不登校の勉強や知識吸収は、選択肢がたくさんあります。学校に行っているより進学の選択肢が減ったという面はあるのかもしれませんが、それはあくまで普通の進学の選択肢であって、そこから外れたことで逆に「普通」の選択肢より見かたによっては選択肢の幅は広がっています。
気持ち次第ですが、起業するのも留学するのも旅にでるのも可能。

心理的・体調的にこじらせてしまうことで、外に出ることが困難になったり難しいことが増えてくるケースもあります。そんなとき、youtubeやtwitterは世界のことや、教科書には書いていない情報を教えてくれるし、勉強のシステムもネット経由でできる時代になっている。
勉強したくなったときに親がサポートはできない場合、「家を出ないと機会がない」のか「ネットでも勉強できるのか」によって、将来に希望や目的をもって進めるかは大きな違いです。(もちろん自学力がある子はよいのですが)

肢体不自由の方が、目線を使ってコミュニケーションする。
N高などのネットの学校が増えることで「不登校」ではなく「ネット登校」になる。

技術の発展で、「諦める」しかなかった境遇に変化が起きている。
イコール引きこもり、と捉えられがちな不登校の進路が多様になり、ロールモデルも生まれ始め、「介護される側」であった方たちが「生み出す」「働く」ことが可能になりつつある。

なんでもできる、どこでもいける「普通」のひとにとってたわいのない一歩が、希望や広い世界への入口になる。
IT技術って、こう発展すべき、IT技術の利点を最大限活用しているっていう現場を、部外者ながら垣間見させてもらえているのが楽しいのです。




不登校に関連するICT教育の問題

通知とかでてますよね。出席日数になるとか。

ただ、そもそも「学校でなにを学ぶべきなのか」。ちょっとした出席日数がプラスになることだけが目的でICT推しをしても、それほど広がらない気がするのです。

出席日数が必要なのは、不登校だったけどどうしても行きたい進学先が見つかって、その条件のためとかのケースしかないのではないかと思うのです。

ICTが有効なのは、出席日数のためではなくて、「学校ではないけど」学びたい、と思っているこどもたちに現状学校と同等の「学びの機会」が提供されていないことで、そこを埋めるものであってほしい。学校と同じドリルをICT化しただけで「同等の内容」という認識なのでしょうか。
リアルの板書、声の説明、図解。
実際の学校とは違います。もちろん、不登校は学校側からしたら「それを拒否もしくはできない」対象であるのだから、そこまで求めるとは厚かましいと思う人もいるのかもしれません。
もちろん、学校や地域、先生に求めているのではないです。国として、学校に戻すことを目的としないという通知を出しているのなら、テキストをオンラインに置き換えただけをICTを呼ぶのはお粗末すぎる。
ニーズを見極めて常にアップデートされている福祉工学のケースを目にするたびに、なぜこれが一般にできないのだろう、と思うのです。
おそらく障害度がひとりひとり違う福祉の分野での対応よりはるかに簡単なはずなのに。

保護者が最初に抱く学校の先生の理想を垣間見る

普段、そんなに関わることはない「特別支援」の先生たち。
おそらくICKに参加していなければ知り合うこともなかっただろうみなさん。

私は学校組織や運営など全然わからないので、人員の問題とか、まあいろいろ普通校とは違いもあるのかもしれないけれど、概して「先生ってこう!静かに熱い、ひとりひとりのことをよく見てる」というような保護者が抱く「先生の理想」のような方々が多いという発見がありました。

個別対応がデフォルトというか、それは障害という特性ももちろん関係してくるでしょうが、前回のPTMで川崎さんにお話ししていただいたイエナプランに通ずるものがあると感じています。

結局、不登校というものも保護者が教育専門家でもないのに、学校教育の時期を家庭で担うということは、こどもひとりひとりに合った学びを観察して選び取っていかなければなりません。そのなかで自然とカスタマイズ対応が得意になってきます。自分のこどもが主ではありますが個別対応の見かたが身についてきます。

1対何十人もの今の学校スタイルでは無理なことも理解していますが、学校内にも身体障害だけでなく、発達グレーの子、HSP、ギフテッド、外国ルーツの子、様々な子がいます。それは不登校になりがちな性質の子に限らずです。それが学校というものだから、とか苦登校とか、で表面にでていないだけで、画一的な今までの学校のマナビカタはこれからの時代には合わないでしょう。ひとりひとりに目を向けているのか気づけているのか流れ作業にされているのか、如実にわかります。

特別支援の先生方と関わっていると、視線が生徒に向いているのがわかります。主語が「学校が」ではない。このかたちが(今の学級システム上難しいだろうけど)学校全体にあったなら、もっと学校は居心地のいい「本来の学びの場」になるんだろうなと心暖かくなります。




ICTやITの発展が進めば「普通」の子の選択肢も広がる。不登校だけでなく、障害者だけでなく。
視線入力やOriHimeとの関わりは、そんな流れのスタート部分を見させていただいているような感じなのです。

それぞれの専門家ではないけれど、数年教育を当事者からの視点と、活動のための社会における視点でみてくるとなんとなく「当事者専門性」とでもいうか、各分野の全体像が見えてくるようになった気がします。

様々な分野の方と繋がって関われたおかげですが、これもオンラインの活用の一種かなと思います。


久しく公表しては開催していなかった OPENBASE cafe & おとなの不登校理解勉強会
11月8日(金)午前中 はっち和室(エスカレーター側)にて開催します!

個別で相談したい方は事前に予約をお願いします。MAX20分まで人数が他の参加者さんとのバランスをみながら個別対応可能です。

参加費 おとな 1000円  こども(小4~中3) 500円 

こども対応のOpenbase cafe も学習希望の場合は、事前に予約をお願いします。(プリント等用意が必要なため)

今後の予定や、詳細随時HPやFBにてお知らせいたします。
ご質問等はお問い合わせ もしくはopenbase8nohe@gmail.com までご連絡ください。

*ボランティアスタッフも同時募集中♪ 関心のある方はメールでお知らせください*