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地方の不便さは、不登校から多様な学びへの近道なのかもしれない。

地方の不便さは、不登校から多様な学びへの近道なのかもしれない。

窓口のなさ、専門家のレベルや絶対数の問題

地方にいて不登校になると、まず相談窓口に困ります。
学校のことだからありますよ、ちゃんと。各地方自治体や機関が。

でも、当事者が必要な情報があるか、そしてそれを判断できる人たちがいるかというとまた別で。
いろんなところに声をかけても結局なんの進展もない。

もちろん、きちんとした専門家の方もいるでしょう。が、最初の窓口となる学校であったり相談機関がそれを知らなったり。
ただの親、当事者が、しかも困っている・疲れている・悩んでいるときに、正しい専門家を探す労力がどれほど大変かという問題もあります。

また、地方にSSWだったり、カウンセラーだったり、絶対数が少ないですよね。まず。
そして、そのなかからちゃんとした経験と視点を持っている方となると、単純に確率だけ考えても都心より、いい方に出会う確率は低いと感じています。

オンラインで全国とつながる、情報を知るということ

私としては、そんなタイミングで、知りたいこと・必要とするかたちがなかったことで、OPENBASEを居場所としては設立し、運営しつつ情報の少なさに困り模索していてたどり着いたのが、オンライン交流会です。

もともとZOOMにはある程度、慣れ親しんでいたこともあり、すんなり参加できましたが、オンラインに抵抗のある人も一部いるでしょう。
わたしの場合、オンライン云々、リアルがいい、とか考える以前に、情報・教育業界のリアル・他県のケースを「知りたい」というニーズのほうが強かったため、地方で毎回都心に勉強会行くわけにもいかない、それならオンラインだ、というだけの話だったのです。
特別オンライン推ししているわけでもなく、できないことはできる形で、地域差があるところはオンラインで埋める。
ただそれだけです。おそらく不登校に関しても同じようなスタンスです。
学校を選ばない、では学校ではないかたちでどう学ぶか、とか。なにで埋めたらいいかとか。悲観とかできるようになろう、とかではなくて、前に進むという意識だけはなくさなければ、「できることをできるかたちで」進めていけばいいのだと思っています。

全国の事例をオンラインで知ることで、地域の特性を客観的に見れる。先進的な事例の情報は、真似できるところがないか参考にできる。
これは交流がなければ、各地でちょっといいことしていても広がりがなく、小規模で終わってしまっていた可能性のあるものだと思います。この辺はオンラインの有効性であり、リアルの場に還元していくというよい循環になっています。



情報格差がなくなりつつある今、機会格差はマイナスかプラスか

交流会だけではなく、ツイッターであったりオンラインの講座であったり、ネットさえ繋がっていれば情報格差がなくなりつつあります。

が、その情報を得たうえでなにか実行しようとしたとき、やはり「機会の格差」というものは存在してしまいます。

信頼できるソーシャルスクールワーカーやカウンセラーがいる?
否定しすぎない医療機関がある?
正しい診断をしてくれる発達専門の相談窓口はある?
こどもたちがいける範囲に居場所やフリースクールはある?
引っ越しをしなくていい範囲に、中学校後の進路がある?

ここはやはり地域の格差は存在してしまいます。
でも、情報の格差は減ったことで「もうこの先に希望なんてないんだ」とは思わずにすみ、選択肢が「ある」ということは認識が広がったと思います。

選択肢はある、けど難しい。
その状態は「選択肢がない」のと違って、どの選択肢を選べるのか、選ぶのにどれくらい大変か、じっくり考える機会を与えてくれます。

都心(も別に特別ではないとは思いますが)のように、ある程度近場に選択肢が揃っていて関わりやすいと、じっくり考えることなしに選択肢を試すことができます。それはそれで必要なタイミングもあるかと思いますが、なにが自分のこどもに、自分の家族にベストなのか見つめる機会を失ってしまう。

機会が多いようでいて、自分軸で考える機会は失ってしまうような気がするのです。

そう考えると、多様な選択肢をとりあえず「知る」ことができるようになった地方は、ゆっくり「じゃあどうする?」を考えれる時間の流れがあり、正しい相談窓口が少ないことで、自分たちで考える、という癖をつけざるを得ないことも含め、もしかしたらとってもじぶんたち軸の多様な学びにたどり着くのによい環境なのでは?と最近感じています。

 


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